影響力
ブログが4年目突入。以前の記事は分割しました。ここは3番目。
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徒然日記 ネコをかいたい
2017.03.19 バイオハザード
バイオハザードマークの下に”汚染された下着が入っています” と書かれているシールが張られたスーツケースを押してる人がいた。
バイオハザードマークは こんなマークです。(関西通商さんのサイトより拝借)
赤色のマークだったから液体か泥状らしい。
空港でチェックする人は勇気いるだろうな。
2017.03.08 影響力
心理テストの絵を描く仕事をしている。
シンプルな絵柄で良い、ということで気軽に引き受けたものの、思いのほか難しく、奥深く、とても面白い。
まず、対象者が多いことが面白い。
幼年、成人など区切りはあるものの、全日本人が対象なのである。(ちなみにまったく同じ設問の海外版が無数にある)
特定の人がハマる絵ではなく、日本人全員に受け入れられる絵でないといけないわけです。
次に、設問が面白い。
この仕事、絵の改定は80年ぶりだそうで、設問も80年前の設定を色濃く継いでいる。
微妙に修正されながら現在に至るものの、一つ一つに想像が働いて非常に興味深い。
テストなもんで言えないのが残念至極です。
そして、何より面白いのが印象に残らない絵であるということ。
心理テストは被験者が自身の考え100%で答えなければいけません。
絵が思考に影響を与えてはダメ、絶対!
場面設定を一瞬で理解させ、すぐに忘れてしまう絵が欲しい、この要求が衝撃的でした。
何せイラストレーションは印象に残る絵、と思いやってきたので真逆の仕事が存在するとは青天の霹靂。
どうすれば印象に残らないか、
巧くても印象に残るし、下手でも印象に残る。
今まで見た絵で、どんな絵が印象に残っていないか、
考えてみても思いつかぬ。
そりゃ印象に残っていないんだもの、思いつくはずがない。
形の1つ1つも大切。
例えば電話機を描くとして、スマフォだから若い人かな? とか、黒電話だから田舎? などといらぬ想像を働かせてしまったら負けです。
人の体形もおなじ。
中庸で凡庸、平均的な体形がベスト!
普段何気なく描いていた人物が自分好みに手癖でディフォルメされていたことに気づかされました。
それにしても、よくもまあこんな仕事と巡り合わせてくれたもんだと偶然の神に感謝。
印象にのこらず、余計な思考を持たせないことが必要なこともあるんですな。
そんなわけで、つまりはこの記事も忘れてください。
ふーん、そんな風に描かれてるんだなどと思ってはいけませぬ。
2017.03.07 ハト
自転車でハトを轢きそうになった。
急に横断したくなりました!みたいな感じで、
さっきまでじっとしていたのにのんびりヨタヨタ歩きだして、
どう考えてもこちらが通り過ぎるほうが早かったはず、
自転車に気付いて立ち止まるだろうと思いきや、むしろスピード上げて横切ろうとするから危うく轢きかけました。
状況判断ヘタすぎるだろ。
そんなことをしていたらハト派=止まれない無謀な人達みたいになってあちこちに迷惑かけるぞ、などと思ったり。
そんな自転車、今年の初めに撤去され、保管期限も過ぎたので東南アジアへ旅立ちました。
違法駐輪してすみません。
2017.01.16 本音
あけましておめでとうございます。
数年前になりゆきサーカスのキャンプで和歌山の海に行きました。
そこで拾った木片を妻の反対を尻目に持ち帰り、天井から紐で吊り下げて着生植物をくっつけたのが3年前。
その中の1つ、着生ランがこのほど花芽を出した。
開花すれば我が家で初ランですよ!
毎日1時間くらいは眺めてます。
平和です。
妻は英語とスペイン語ができる。
最近海外からの仕事が多いなどと調子に乗ってる僕ですが、妻無しでは無理です。
不在で僕が打つ英文は「Hi, OK」程度。
data(データ)とdate(日付)の違いに気づいたのもつい最近。
先日までは「Here is high reso date」つまり「高解像度の日付を送るね」というメールを送ってました。
兎も角、妻のお陰で海外の仕事が増えてるわけです。
彼女には外国籍の友人から年賀状が届く。
怪しい日本語だったりする。(dateと書いてた僕が言えることではない)
修正ペンで書き直してあったりもする。
そして「今年も素敵なイラストが目に余ります。」と締めてある。
ん?うーむ、
→ 怪しい日本語
→ 修正し忘れ
→ 本音
目に余る自覚あるしな…。
2016.11.05 仕事熱心
ども。ブログを忘れていたのは仕事熱心だからと思ってほしいタケウマです。
過日、といっても4ヶ月も前ですが、家の前の大通りでパパと競争しているチビッ子を見かけました。
30メートル程度の短距離走。
パパに抜かされそうになると帽子を投げ捨て、パパに拾わせている間にゴールするという諸葛亮孔明も真っ青な策略家でしたな。
チビッ子と言えば京都鉄道博物館でママから勝手に動くと迷子になるよと言われた子供が「迷ってるかどうか決めるのは僕!」と強く宣言してたのも印象深い。
確かに本人が迷ってなければ迷子ではない。
そのうち館内アナウンスが「一人で冒険していた子を預かっています」などと放送する日がくるやもしれぬ。
熱心に仕事をしていたら背後で妻が妙な音を鳴らしたのでオナラですかと尋ねると(尋ねるのもどうかと思うけど)、膝の音だと言う。
膝関節の屈伸で音が鳴るらしい。
そうですかと言うのも味気ないので、えぇ!膝からオナラが出るの!?と言ったら怒られた。
デリカシーを忘れちゃいけませんぜ。
2016.05.31 似ている問題
五輪のデザインに絡んでパクリ騒動がありましたな。
人もいろいろ、見解にも色々ありましょう。
僕はと云うと異なる経緯をたどっても結果的に形態が似ることはあると思ってます。
生物学にも収斂進化ってもんがありますしね。
ところで唐突ですが下の画像は中川政七商店の富士山けん玉です。
以前にこいつを画像検索したらこんな結果になったことがありました。
どうもグーグル先生は富士山けん玉について「セレーナ・ゴメスと形、似てなくね?」と思っているみたいです。
ってことは、つまり、
富士山けん玉はセレーナ・ゴメスをパクった商品だったのか!
何ってこった!やってくれたな中川政七商店さん。好きだったのに!
冗談です。すみません、中川政七商店さま。
尚、検索方法変えれば「この画像は富士山けん玉です」と云う結果も出ます。ご安心を。
兎も角、見た目が似るということはあり得るし、個々で判断も異なるし、まぁ色々です、という話でした。
2016.05.06 お腹がすいたら
お腹がすいた。
お腹がすいたらスニッカーズ。
というCMを見てスニッカーズに憧れていた時期があります。
タケウマ少年が買えるのはせいぜい「タラタラしてんじゃね~よ」という駄菓子(20円)。
スニッカーズなど高すぎて買えません。
その後大学に入りバイトした金で食べてみたら想像膨らませすぎたせいでコレじゃない感が強く(スニッカーズそのものなのに)学食のうどん(120円)よりコスパ悪いなと思いましたな。
2016.04.30 東京
東京での個展が終わりました。
見に来てくださった方、気にかけて下さった方、お世話になった皆さまありがとうございました。
メイド喫茶にも行ったし、浅草で外人さんに絡まれたし、絵も売れたし、色々思い出されますが、
一番の思い出は何ていったって渡した名刺が道に落ちていたことですな。
その日はタンバリンギャラリーで前田はんきちさんのオープニングパーティーに寄りまして、5人に名刺を渡したんですが、ギャラリーを辞去して駅に向かう途中、路上に名刺が落ちていたんですな。
東京こわいよ。
2016.04.20 連想
茄子はエッグプラントと言う。直訳すると卵のような植物。
卵って紫色ではないだろ、とは思うけど白いナスもあるからまだ連想できなくもない。
でもナマコをシーキューカンバと言うのはなかなか凄い連想だ。直訳すると海のきゅうり。
初めてナマコを見つけてですよ「海の中に芋虫がいる!」とか思わずに「海の中にキュウリがある!」と思ったその感覚よ。
海水でふやけて膨らんでいると思ったんでしょうかね。
全く関係ない話になりますが、食事中なりゆきサーカスの話題になり、嫁様が「あの10人の坊主のように活動期間とかは定めてないの?」と言った。
而して7人の筆侍のことでした。
謎の3人増えてるし、だいたいお坊さんは中川 学さん一人だけだし、どういう記憶違いなのか。
でも、10人の坊主と云う言葉の響きは結構好き。
2016.03.25 開幕
もうすぐ不肖わたくしの個展が始まりますが、その前に本日25日、いよいよプロ野球2016が開幕します!
今年はやったるぜタイガース。
ここ最近生え抜きが少ないとか、ベテラン偏重とか、大一番で弱いとか(これは大昔から)色々言われてきましたが、今年は違う!はず!
前哨戦のオープン戦では1位でしたし、尼崎商店街では早くもマジック143が点灯しましたし(早すぎ)、もはや優勝待ったなし!
ちなみにマジックとは0になれば優勝確定というやつで、1年で144試合あるうち通常は10~13くらいで点灯します。だいたい9月半ばくらいですかね。
で、わたくし。
今日は家で応援?そんなわけはない。
はい、行ってきます京セラドーム。
ただいま甲子園は春の選抜で高校球児が使ってまして阪神タイガースのホームは期間限定で京セラドームになってます。
ともかく、京セラドームに行ってきます!
と、云うわけでコンビニでプロ野球チップスを買ってきました。
プロ野球チップスにはプロ野球選手のカードが2枚付いてきます。
こいつをスケッチに貼り付けようという魂胆です。
同じ球団は出ないと言われてるので(噂です)、12球団あるから確率は1/12。
まぁ今日の対戦相手の中日の選手でも良いので、そうすれば1/6.
当たれ~!
と勇んで開封してみたら
ら、
キラキラしてる!
レアやんけ!
お、おぅ…
由伸監督…。と今江さん。
どうしようかな、これ、
タイガースファンに囲まれながら取り出して貼り付ける勇気…プライスレスやで。
ちなみに由伸監督、今ならヤフオクで高値で取引されてます。
プロ野球チップスが80円くらいだから1600%で売れる超プレミア。
流石はウルフ!
義母も確か高橋由伸ファンだったような気もするし進呈しようかな。
2016.03.11 風呂にて
風呂で頭を洗っていたら背後に何かが落ちてきた音がした。
振り返ってみると足元に黒くて丸い何かが2つ、小刻みに揺れている。
おののいて咄嗟に頭上のシャンプーの泡をぶっかける。
ゴキブリが苦手、と云うわけでは無いが狭い風呂場で全裸で対峙したい相手ではない。
だいたい何故2匹。もしかして産卵!?
などと考えながら距離をとる。
泡の下の奴は動かない。
そういえばゴキブリは身体の油分を奪われると死ぬと聞いたことがある。
こいつ、逝ったか?
しかしやつの生命力を軽んじることはできぬ。
それに2匹もいるんだから後処理しようとした際に復活されたら地獄である。
確実に殺らねばならぬ。
ならばと浴槽洗剤も盛ってみる。
こいつは流石に効くであろう。
どんなゴキブリだって漂白剤に浸かって果てぬわけがない。
念のため3分待ってシャワーですすぐ。
そしてティッシュでつまみあげてみると肩甲骨に貼っていた千年灸太陽であった。
風呂なもんでメガネはずしてたからぼやけて見間違えた。
以前にも勘違いしてプルーンの種をスリッパでしばいたことがある。
あれも夜の薄明りでよく見えなかったのが原因である。
2~3センチの黒い物体をひとまずゴキと認識してしまうのは、これはなんていうか本能なんですかね。
因みに千年灸太陽はこんなのです。
粘着部に垢がついたり、水を吸ったりして黒っぽく見えてたんですな恐ろしい。
うなじに貼っているのを忘れて外出すると目立つので注意して下さい(経験談)。
2016.03.10 メール
Hi maya!と云う書き出しで海外から依頼が来た。
挨拶にも色々あるんだな、こいつはスラングかな?と思って気にしなかった。
そんなわけで「面白そう!あとはこの人と話して」と云う返信文を添えてエージェントに話を降った。
余談ですが、海外からの案件は契約書とか色々ややこしいので協議はエージェントに丸投げしてます。
個人でやってる人はホント凄い。
ともかく夜中の3時過ぎ、そろそろ寝るかと云う時にエージェントから「こんな感じが良いらしいよ」と云う画像が送られてきた。
その絵、僕のとちがう。
検索してみるとオランダ人作家の絵がヒット。
まさしくmayaさんと云うイラストレーターさんがいたでござる。
エージェントも「クライアントに提示する画料のすり合わせをしよう!」とか言う前に気付いて下されよ。
国内の案件でもたまに人違い依頼がありまして、イラストレーションファイルの隣の人に頼むつもりだった、とかありますが、海外の場合どうやったら間違うのかな。
takeumaでmaya??? 教えて金田一君。
2016.01.31 画材考
たまの真面目な話です。
日本製の画材は質が高い。
メインの着色剤は当然ながら、保護材(鉛筆だと木材、絵具だとチューブ容器などのこと)、支持材(紙とかキャンバスとか)に至るまでいい塩梅です。
海外メーカーだと鉛筆の木材が劣悪で削れないとかスプレーが液だれするとかチューブが割れるとかの思い出ぽろぽろ。
もちろん国産でやっちまったなあ事件がないわけでは無いが、歴史ある定番の主要ブランドで遭遇したことはないです。
安心安全、しかも安い国産品!
と、こんな礼賛だけの記事を書くわけなし。
色々と不満があるのです。
以下はあくまで僕の乏しい体験と知識による雑文なので違ってましたらすみません。
例えば、美術館や博物館等でスケッチをする際に鉛筆だけOKということがある。
鉛筆以外の画材だと展示品に着いた場合修復できないので、ということが理由だったりする。
でも色鉛筆は握力がないと表現の幅が狭まるし、使えば当然ちびてしまって細い線が引けなくなるし(鉛筆削りは刃物だから持込不可の場所もあります)、広いベタ面を塗るのにも適していない。
だから画材メーカーにお願いしたい。
芸術施設と連携し、着いても完全に除去できる絵具を作りませぬか?
もしくは、そんな画材があるなら芸術施設に売り込んで、模写イベントなどしてアピールして欲しい。
そして模写一切禁止の規則に一石投じて欲しい。
良い発色、強い握力も不要、大きなベタ面もすいすい塗れる、鉛筆以外にそんな道具を使えるようになって、大抵の美術館でスケッチOKになれば僕はかなり嬉しいんですけどね。
子供に自由に落書きさせる絵具と考えても優秀だと思われる。
スケッチブックも不満の1つ。
何故日本のメーカーはリング型のスケッチブックばかり作りたがるのか。
絵を描き続ける動機の一つに人に見せると喜んでもらえる=自分の創ったものが評価されて嬉しい、という自己確立性がある。
ノート型は見開きで使えるぶん構成・構図に工夫の余地が多くなり、リング型より魅せる方法が増える。
そのため、見た人に楽しんでもらいやすい。
右ページと左ページを対比して使う、見開きでドーンと使う、など絵本をイメージして貰えればよかです。
リング型だって見開きで使える? リングが無いほうが見栄えするでしょ。
ノートは紙が薄い? 水彩紙のノート型スケッチブックとかを作れば良し。
ノートはソフトカバーだからヘタって描きにくい? 画板がありますし、ハードカバーのノートを作れば良し。
リング型は完全にフラットな紙に描けるという長所はありますが、リング型しか作らぬ理由にはなりませぬ。
描く道具が多いんだから、描かれる支持材にもいろいろな選択肢が欲しい。
昔からある形に拘って、こういうふうに使う画材はどうでしょう、という提案を拒んでいるとしか思えぬ。
他にも筆箱のこと、消しゴムのこと、鉛筆削りのこと、水性・油性・アルコール性ペンのこと、定着剤のこと、色々何故?と思うことがありますが割愛。
まとめますと、画材メーカーは商品や使う人だけでなく、絵を描く場面や、描きたいと思ってる人が描かなかった理由などについても考えて欲しい。
絵を描くってどういう時に行われるのか。なぜ描くのか。なぜ描くのを諦めたのか。
そして絵を描くってこういうものだ、と決めてかからず、新しい絵を描く様式の提案を画材を通じてしてほしい。
市場にどれだけ求められているかは知りませぬ。
調査しても判明する数値は酷いかもしれませぬ。そしてそんなところに費用はかけられない。
という向きは分かる。まぁ、そりゃそうですね。
でもやってくれたら有難いなぁ。無責任すみません。
2016.01.03 子供たち
大晦日に電車で乗り合わせた小学生2人組の片割れが先に下車する友人を見送った後、ゲームしていたスマフォを仕舞い深くもたれて「はー疲れた」と小声で言った。
口を開けて、歯と歯の間から息を噴き出して溜息ついている。
まだ2、3年生くらいだろうに小学生のつき合いも大概大変ですね。
実家に帰ると姪っ子たちが待ち構えていた。
大量の画材を持ち歩いていて、大抵なんでも描いてあげられる僕は子供たちの玩具なのである。
オムツのとれぬ頃はゾウやキリンなど描こうものなら神の様に称えられた。
だが年々ハードルが上がっている。
去年はプリキュアを所望され、心が折れかけたので今年は練習していった。
だのに、である。子供はしょせん子供。
男の子であろうと女の子であろうと大人が敢えて口にしない単語を異様に愛する生き物なのである。
今年はおっぱいを描いてとせがまれた。
ほら、プリキュアだよ、と描いて見せても納得しない。
おっぱい!オッパイ!!おじちゃん早くおっぱい!と誤解を招きかねないセリフで訴えかけてくる。
こうなれば描くほか仕方なし。
だのに、である。子供はやはり子供。
出来上がって振り返るといない。
いつの間にかパパ(弟)のもとへと去っている。
そして残されたのは34歳の男と彼が描いたプリキュアとおっぱいの絵であった。
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