タケウマのブログ

タケウマのブログ 2012.03~2013.03


古いブログを分割しています。ここは1番最初。
2番目 / 3番目(最新)


2013.3.31 保険

1メートルを超える大きな注文作品(僕にしては)が仕上がったので梱包してクロネコヤマトに持ち込んだ。
中身は何かと聞かれたので「額装作品とガラス板です」と僕。
「作品と云うことは美術品ですか?」と係員。
「美術品…、と云うわけでも…、」と思案する僕。
「美術品でしたら保険に入っていただいたほうが…」と係員。
「いや、大丈夫だと思います」と僕。
「ですが、保険に入っていただかないと30万円までしか保証されませんよ」と係員。
「…。全く問題ないです。」と僕。
「そうですか…」と係員。何だこの妙な空気。


2013.3.17 ナイトストレンジャー

プリンターと云う物は印刷するたび余分にインクを垂れ流している。
無駄に使われたインクは【廃インクタンク】という装置に溜め込まれる。
そしてこのほど僕のタンクは満タンになって「交換してください」と警告された。
無理やり使い続けるとインクが染み出てきて壊れるそうな。
そりゃまずい。
メーカーに問い合わせると、「古い機種なので対応外。新しいの買って」とのこと。
やくざか。
壊したわけではない。
使い続けるとタンクがイッパイになるのは避けれらない、そういう作りなのです。
買いなおすべきか。
だけどちょいと調べると、廃インクタンクと云ってもメカではなかった。
液体を吸収する硬いスポンジで、オムツみたいなものだった。
洗って干せば再利用も出来るらしい。
そんなわけでお風呂場にプリンターを持ち込んで分解してタンクを交換した。
解体された部品と飛び散ったインクで阿鼻叫喚であった。
廃インクタンクなんて大層な名前だけど、思い浮かべたイメージとだいぶん違う。
インク・オムツと命名したほうが分りやすいのに、ネーミングに誤魔化された気もする。

仕事がなかなか終わらない、このまま行けば深夜を越える。
それがナイトストレンジャー!
夜を彷徨って、仕事に彷徨ってるんだ!どうだ!ただの徹夜とは違うんだ!
などと嫁に言い出す勇気は無い。


2013.2.22 キュウリ

150円の大根に並んでキュウリが1本100円で売られていた。
トマト1個が100円なら驚かない。
ズッキーニでも驚かない。
セロリだったら買う。
でもキュウリお前は駄目だ。
キュウリを見下している。
嫁さんは「味が無いからね」と言う。すごくよく分る。
食感は好きだが、それだけで100円は高い。
調理の幅が狭いのも影響している。
だいたい「きゅーり」と云う響きが軽すぎて100円の野菜と云う気がしない。
せいぜい50円が限界。
そんな難癖話を嫁さんにしていたら、
「あなたはイラストレーター界のキュウリよね」と言われた。
せめて大根になりたい。


2013.2.15 結婚式

「結婚式を挙げていないカップルの離婚率は、結婚式を挙げたカップルよりも倍くらい高いんだって」
と雑誌を見ていた女性。
「へー、じゃあ式は絶対挙げないとねぇ」と女性の連れ。
「それに、高い式場で挙げたカップルほど離婚率は低いんだって」と女性。
「へー、じゃあ高い式場で挙げないとねぇ」と連れ。
「やっぱりホテルよりもゲストハウスでしたいなぁ」と女性。
「でも、その前にあんた彼氏探さないとねぇ」と連れ。
「そうよね…」と女性。
隣席にいる僕も気まずい。


2013.2.11 ありがとう中学英語

もはや昔の話であるが、旅行話の締めくくり。
乗り換えの都合上、北京で一泊することになった。
初北京。
折角なので観光しようと街に繰り出して食べた名物料理、火鍋で内臓をやられた。
あまりの辛さゆえに初心者は体調に変調をきたすらしい。
だからこそ、慎重に少しずつ食べたのに胃腸をもってかれた。

夜は便所と供に寝た。
冷や汗が出て悪寒がするのに、カプサイシンでお尻は熱い。
つらかった。

空けて翌朝、北京から関空へフライト。
頻発する乱気流。
揺れるたび席を立つなとアナウンス。
だが、揺れるたびに内臓が刺激されトイレが恋しい。
貯まりかねて席を立つ、
すると誰かに腕を掴まれる。
男性スタッフ、危ないから座っていろと注意される。
腹が痛いんだよ、
座席でもらしたらどうするんだよ、
と言いたいけど僕は英会話ができない。
万事休す
唸りながらとりあえず知っている英単語「え、エマージェンシー」
と言ったら渋々ながら通してくれた。
エマージェンシー知っててよかった。ありがとう中学英語。


2013.1.21 絵好きのニート

モデムの故障でネット社会から隔離されること3日。
鉛筆と紙があれば出来る仕事だぜい、と調子に乗ってましたがネットが無ければただの絵好きのニートであった。

続、パリ旅行小噺。

パリの、と云うより欧米の人々は良くも悪くもはっきりしている。
良いものは賞賛するし、嫌なものにはノーと言う。
レストランで食事中、なりゆきで隣席客の似顔絵を描いた。
そして見せた絵に力強く「ノー」と言われた。
そりゃワシ似顔絵師じゃねぇですもん、ロック歌手に詩吟歌わせるようなもんだで、無茶言うもんでねーて。
と言いたいけど拙者絵描きの端くれ、いいわけご無用、ただの力不足。
凹む僕を尻目に一家と談笑する嫁。
「夫は日本のプロのイラストレーターで」と紹介している。
そういうときは「彼は絵が好きなニートで」と言ってくれて良いんだよ、あぁ嫁。
日本の同業者の皆さま、深くお詫び申し上げます。


2013.1.12 パリのアレコレ

パリ症候群と云う病気がある。
想像と現実のギャップで起こる病気で云々かんぬん、
兎も角、行って見て体感して気付くことはとても多い。

パリは青色が多い
青系の色鉛筆の減りの早いことはべりなし。
屋根の色、服の色、車の色、特に夜空は何とも形容しがたい深く濃い、でも黒くはない青色でした。
そりゃミッドナイトブルーという言葉ができるはずだわ、と納得。
たまに赤紫だったりするのはどういう原理なのか。
綺麗だなと思うのはパリと云う街のなせる技。
日本で夜空が赤紫だったらおいおい世紀末か?と思うかもしれませぬ。

モンマルトルはアダルト街
地下鉄の駅に近い大通りはSEX SHOPが乱立してました。
通りに立つ呼子に「あなたスケベですか~?」なんて聞かれてもなぁ、うん、まぁ、考えさせてください。
そして、似顔絵描きで有名なテルトル広場。
現地の画家がここに出入りするには組合に入らなければならないとのこと。そんな制度が…。

ピカソと云う名の車
「プリウス」みたいなブランド名に人の名前を着けておるのです。
是非日本でもやって欲しい。
「光秀」など如何でしょうか。
主が酒気を帯びていると謀反をおこしてエンジンがかからない車。
「小野妹子」は燃費がよくて果てしなく遠くまで行けるとか。

古い喫茶店の厠は地雷
大体は改装された綺麗なトイレですが、ポツンと床に穴が開けてあり、足の踏み場があって、お尻を撫でた紙は目の前の箱に入れてね、という昔のままのトイレが残ってる店もありました。
古い喫茶店ほどその傾向アリ。用を足すには勇気が要ります。

美術館の監視カメラは日本製
ルーブルはワテック製、オルセーはパナソニック製でした。全てかどうかは知りませぬ。
しかし、有名な美術館の警備システムが日本製と云うのは誇らしく嬉しいものでありんす。

それ以外にも色々と体感実感しましたが長くなるので割愛。
まとめますと、旅は良いですなということ。
えらく乱暴な話の終え方ですみません。


2013.1.9 優雅な暮らし

昨年末から年明けまでパリにおりました。

クリスマスはパリで過ごす。
と云う響きの優雅なこと。
ディナーは勿論本場のフランス料理。
フォアグラなんぞ頼んで、
うむコレはじつに美味しいトレビアン!などと呟いて、デザートにはタルトタタンで、
いやいや、溶かしたショコラをかけたアイスも乙ですな。

などと考えていた。
だが、クリスマスのパリを歩けど歩けど開いている店が見つからない。
キリスト教圏のクリスマスとは、いわば日本の元旦なのである。
店は一斉に休むのである。
そうしてようやく見つけたのはインド料理屋であった。
インド人にはクリスマスなど関係ないのであった。

パリで過ごすクリスマス、ディナーは挽肉カレーであった。

ところでインド料理屋って大抵おいしいですよね。
僕はインド料理を安心の品質と呼んでおります。
海外では変な日本料理屋を見かけますが、変なインド料理屋とかあるのかしら。


2012.12.17 敢闘賞

博物館に化石をスケッチしに行った。
アロサウルスの全身骨格を前にして少年が聞かれてもいないのに「僕、怖くないで」「別に怖くないで」を連呼している。
その後「もう帰ろう」「もう帰りたい」と父親に言ってハヤテのように去っていった。
そう、確かに男の子はいつだって強がらなくてはいけない。
これ、描けますか?と聞かれたら、描けますと言う。
スケジュールが短いですが・・・、と言われたら大丈夫ですと言う。
そういう生き物です。


2012.12.13 疲れたときの対処法

京大の前から銀閣寺方面へ向かう坂を自転車で一気に駆け上がるのが好きだ。
後半は息も絶え絶えになって止まりたくなるけど、なんとか体力の限界ギリギリで上りきれる。
諦めんでよかったと云う満足感でとても気持ち良い。

限界を感じたとき、諦めて立ち止まる前にどうしますか?
僕は別人格になることを薦める。
一押しは坂本竜馬。
諦めたらいかんぜよ、坂を上れば日本の夜明けぜよ!
などと名言めいたことを言って自分を鼓舞すると楽しくなってつらさを忘れます。
マンガのキャラクターもお奨めです。
男子なら
界王拳!やら、ザクとは違うのだよザクとは!やら、安西先生、坂が上りたいです!
が王道のセリフでしょうか。
ちょいとマニアックに
コータローまかり通る!
と言っても良いですね。
女子ならベルバラなど如何かと。
わたしの屍をこえていけ!やら、アンドレぇぇー!と言えば気分も高揚することでしょう。素敵です。
余談ですが「アンドレぇぇー」って関西弁の「おんどりゃー」に似てますね。どうでもいいと思いますけど。
サタケさんには是非、東京マラソン40キロ過ぎに「日本の夜明けぜよ!」を連呼して走りぬけて欲しい。


2012.12.9 団欒

しょうもない内容のブログを書くと嫁に怒られるので真面目に書こう。
いつまでも あると思うな 親と金、それに嫁、さらに仕事。ついでに髪の毛も。

久しぶりに実家に帰ると宴会が始まっていて、父は焼酎を呑みながら鍋奉行をしていた。
孫に膝を叩かれてはオゥオゥ言っている。
お前も呑むかと笑いながら呑んでいる。
母が鍋に肉を入れると「野菜が先や」と小うるさい。
しばらくすると火が弱いんちゃうか、火が弱いんちゃうかと呟いている。
「なに?どうしたらええの?」と聞くと
「火、火をファイナルにして」と言う。
「?強火のこと?」と聞くと「それそれ!」と嬉しそう。
酔っ払って「つよい」と云う言葉が出てこなかったようである。
即、鍋奉行を更迭。
ちょっと不貞腐れる父。焼酎をとってくれと言う。
醤油瓶を渡すと「ありがと、うん黒いな?これ?これはしょうゆう」と妙な発音でつき返す。
酔っ払ってもボケには対応するようである。
いつまでも元気でいて下さい。


2012.11.25 哀愁

清水寺を拝観した帰りに土産物屋へ寄った。
五重塔のストラップをつついていたら「蝶だ」と言う声。
見上げると天井近くをヒラヒラ飛んでいる。
「綺麗ね」と近くに居たカップルが感嘆している。
その眼前の、新撰組の服を着たハローキティに着地した。
だが、蝶ではなく蛾であった。
彼女が軽く悲鳴を上げる。
彼氏がなぎはらう。
キティが倒れる。
男が「綺麗と言って損したね」と言っている。
逃げていく蛾の後ろ姿に哀愁を感じる。


2012.11.18 紛失犯

ミキサーのゴムパッキンが消えた。
昨日、嫁さんが洗ったときに触れたのが最後の記憶。
紛失犯のそしりをまぬがれる為、いそいそと探す嫁。
が、見つからぬ。
失ったものを取り戻すのは容易ではないのである。例えば愛、
なんて今口走ったら修羅場やな、などと想像しながら見守る。
しかし、見つからぬ。
探すのをやめたら出てくるわ、
などと言い出してついには諦めた。
そもそもミキサーを良く使うのは僕。
パッキンがないとミックスジュースが作れない。
今度は僕が探す。
するとイスの脚のかげからパッキン。
あった!ここにあったよと見せる。
嫁も笑顔。
ほら、探すのやめたら出てきたでしょ、
と言われてパッキンを見つめる僕。


2012.11.3 人生の苦労

自転車で走ると耳が痛い。
ついさっきまで暖冬だったのに、急に寒くなられると困る。

僕は昔から寒さが嫌い。
血管が細いから身体がすぐ冷える。血管の欠陥です。くだらないですね。
冬場の霜焼けなど朝飯前であった。
小学生の頃までは関節すらパンパンに膨らんだ。
当然、指などは曲がらない。
「じゃんけんグー」と言って手は常にパーである。
もしターザンのように高所からロープだけで移動しないといけない場面に出くわしていたらロープが握れなくて死んでいたかも知れない。

霜焼けは何と言っても痛くて痒いのが辛い。
温めないと治らないけど、温めると猛烈に痒くなる。
冷やすと痒さは治まるけど痛みが増す。
まったくもってふざけた話です。
でもまぁこんなこと、会社勤めしている人の人間関係の悩みに比べたらたいしたこと無いのでしょう。多分。
電車内で手すりに頭突きしていたサラリーマンを見てそう思った。


2012.10.28 似てる人

「マユミの彼氏ってさー、ジェルに似てるよねー」
「はぁ?ジェル?」
「え?知らん?黒人の演歌歌手でー」
「あぁ、それジェロやろ」
と云う喫茶店の一幕。
女子大生は間違えただけでしたが、ジェルに似ている人がいればやっぱりベトベト、ギラギラしているのでしょうか。
そして、化粧品とか薬品で例えるなら僕は何になるんでしょうか。
自分ではヘチマ水あたりがしっくり来る気がしますがどうですか?
嫁さんは強めの炭酸水
トヨクラさんは気付け薬
生駒さんはオロナイン軟膏(注!臭いではないですよ、優しいイメージです)
ノダさんはベビーパウダー
中川さんは石鹸(天然成分100%です)
サタケさんはすごく透明な水
直感なので説明しろと言われても困ります。
ところで、どこかに歯磨き粉に似ている人とかいないかな。
いたら教えてください。


2012.10.26 もしも栗ご飯が炊けたなら

徹夜で仕事をしてしまう。
もうすぐ終わる、と言ったのが6時間前。
朝6時。
嫁さんも起きだして台所で何かしている。
ひょっこり覗くと栗を剥いている。
嫁さんは今日から3日間だけ実家へ帰省するので、独り残る僕に好物の栗ご飯を作ってくれているのである。
ありがたい。
だが栗の皮は硬い。
出発の時間がせまる。
しかし剥き終わらない。
剥きかけの栗が残っても、僕には剥いて炊くだけの余力が無い。
こうして栗は嫁と供に実家へ行くことになったのである。
締切りは僕から栗ご飯まで奪おうというのか!
栗ご飯が遠ざかる。
あぁ遠ざかる。


2012.10.10 理由ある反抗

2012年のペナントレースが終わった。
阪神タイガースは5位で終戦。
出来の悪い子ほどかわいいと云うが、歯がゆく憎らしい日々の連続でもあった。
ランニングで知り合った男性などは暫くファンをやめると言っていた。
和田監督はスパイスが足らんスパイスが足らんと言うけど、結果はメチャメチャ辛いやん。
スパイス入れすぎやろ、と毒づいていた。
その後、来期のチーム構想について議論を交わす我等。
ファンをやめると言ったおじさんの熱弁が長い。
やり場のない怒りと愛に溢れたナイーブなおじさんであった。


2012.10.4 声が聞こえる

カラオケで隣室が盛り上がっていた。
黄色い歌声が乱れ飛ぶ。女子会の延長であろうか。
今、最高潮に盛り上がっている。
丁度その時、僕の番が回ってくる。
宇宙戦艦ヤマトのイントロが流れる。
マイクを握る手が汗ばむ。

リモコンで選曲履歴を閲覧する。
朝一で入った客がBUCK-TICK(バクチク)の歌ばかり歌っている。
BUCK-TICK
BUCK-TICK
BUCK-TICK
BUCK-TICK
ときどきスネオヘアーが挟まれている。
BUCK-TICK
BUCK-TICK
BUCK-TICK
スネオヘアー
BUCK-TICK
BUCK-TICK
BUCK-TICK
BUCK-TICK
スネオヘアーの役割を知りたい。

王将で「すみませーん」と店員さんを呼ぶ。
「はーい」と答える声。新人の女の子。
煙草とビールと餃子でハイになっているオッサンらのテーブルに走っていく。
「ん?ワシら呼んでないで。ガハハ」と笑うオッサン。
自分の声のイメージが鮮明につかめた。少し悲しい。


2012.9.29 きっとあの子は

ダイオウグソクムシと云う深海生物がいる。
海底に住んでいる大きなダンゴムシと思っていただいて差し支えないです。
グソクとは具足で、武士の甲冑のこと。
まぁ、確かに似ていなくも無い。

そのダイオウグソクムシが海遊館に展示されていた。
本物を見たかったのでちょっとときめいた。
見つめていると、オジさんがつつっと子連れでやってきて
「おーこれ、ダイ オオグソ虫というんか、大(だい) 大グソって悲惨な名前やな」
と言って去っていった。
きっとあの子は海にはとんでもない名前の奴がいると思い込んで大人になるんだろうな。


2012.9.26 迷う嫁

寝室に入ったとき、嫁さんは既に寝息を立てていた。
背中を向けて就寝前のストレッチをしていたら「これはアナタでそれは私ね」と嫁。
起こしてしまったか、と振り向くと寝ている。
「あと1つは誰にする?うーん、やっぱりお義母さんかな」などと言っている。
迷う嫁には悪いけれど、寝言には答えるなと聞いたことがあるので無視してストレッチを続けていると
「お義母さんに電話して」
「どれが良いか早く聞いて」
などとしつこくねだりだす。
さらには寝ているはずなのに僕の位置を把握して腕を掴もうとしてくる。
なんだこれ、どういう原理だ?怖い。
仕方ないので、
「分かりました。で、何について聞いたら良いの?」と答えると
「3色パンどれにするか聞いて」と言う。
「あんこやって」と答えると静かに寝だした。
なんだこれ。


2012.9.23 目撃談

娘にドホモルン・リンクルンっていう化粧品を勧められてね、
と妙齢のご婦人が言っていた。
運転免許を取ったとき、少しのミスが大事故に繋がる、と教官が言っていたのを思い出した。

セクキャバでは乳もみ放題やで、
と若い2人組みのサラリーマンが言っていた。
ほどなくして、
床屋がモミアゲを切りすぎて、
と近くの喫煙席にいたおっさんが言い出した。
予想だにしない会話に繋がった瞬間である。


2012.9.16 音の無いテレビ

朝から晩まで描き詰めで行き詰まり、休憩と夕食を兼ねて近所のお好み焼屋に行った。
鉄板の上で豚玉を焼きながら絵のことを考える。
納得のいく出来ではないよなぁ、
良いかもなんて思っているのは疲れたからだよなぁ。
とはいえ、直すとなれば全部破棄して最初からになるし…、
と思ってふと顔を上げると消音設定のテレビ画面に
「このままでいいですか?」
と云うテロップがうつっていた。
ステージで伍代夏子が歌っている。演歌の歌詞らしい。
鉄板の上の豚玉を切り分けながら、
そうだよなぁ、よくないよなぁ、描き直そう。
と思ってふたたび顔を上げると
「抱いてください」
と云うテロップ。
なんだか急展開だ。
豚玉をほおばり、また顔を上げると、
「はじけてもいいですか?」
と云うテロップ。
抱いる時にはじけられたら、さすがに困る。
そしてまた顔を上げたら歌手が山川豊に代わっていて、
「無理です無理ですそんなこと」
と云うテロップ。
食べ終わる頃には何に疲れていたのか忘れてしまった。


2012.9.9 ボケ予防

梅田の喫茶店で絵を描いていた。
隣席の、ちょいと渋めのおっさんが

「競馬は観察力も鍛えれるし、頭も使うからボケ予防にいいねんて。医者が言うとった」

と言うと、おっさんのご夫人が

「そんなもんに金つぎこんどる時点でボケとんじゃ」

と言う。

「つぎこんどるて、ワシは1回に3千円も使わんがな」

とのたまうおっさんにご夫人は

「ほんで、総額でナンボつかっとるのん?」

と優しく尋ねる。

「忘れてもうたが、たいした額やない」

と言うおっさんを、

「ボケとるやん」

と諭すご夫人。
大阪の純喫茶は今日も平和でした。


2012.9.7 ランニングの効能

朝に30分ほど走り始めて10日が経つ。
一番の変化は排便、つまりうんちだ。

表層なだれがいっきに深層なだれになった感がある。
ふかい所からゴゴゴゴゴと音を立てて出てきているような気がする。
気がするだけです。悪しからず。
実際そんな音を立ててうんちしていたら病気ですよ。

回数も増えた。
これまで2、3日に1回だったのが1日に2回である。
食べたものが口から下降結腸まで全力ダッシュしているとしかいえない速度である。
ちゃんと栄養吸収できているのか不安である。

うんちがよくでるのでお肌の調子も良い。
老廃物は溜めないのが吉ですね。
まぁ、僕のお肌の調子が良かったところで誰も得しないとは思うけど、ランニングの効能を実感する日々であります。


2012.9.3 ダイエット

僕の見た目は細くは無いが、太いと云うほどでもない。
なのに適正体重からプラス10キロも重たい。
マッチョではない。下太りである。

かの米国では肥満は甘えと見なされ昇進できないどころかクビにされるという。
このままでは「タケウマ太ってきたから連載打ち切ろう。」
という憂き目に会うやも知れぬ。
このままではマズイ。
何としてでも脂肪を取り除かねばならぬ!

かくの如くして始めたランニングもついに一週間が経ちました。

ランニング、それは実に恐ろしき現実との直面。
楽しく走ろうなどとゆめゆめ思うなかれ。
そこには塗炭の苦しみしかない。

腹が破れそうになって、心臓も痛いし、呼吸も苦しいし、
追いつこうと思っていたお爺ちゃんはどんどん遠ざかっていくし、
よろけながら何とか30分走りきる。

そして、消費カロリーを調べると400キロカロリーでしかない。
かりんとう1袋が560キロカロリー。
30分の辛苦ではまだ、かりんとうの1袋にも及ばぬと云うのである。
楽にダイエットなどと云う本が売れるはずである。


2012.8.27 死亡理由

大阪の京橋で嫁さんが「助けて!殺される!!」と云う叫び声を聞いた。
声だけで姿は見えない。
夕暮れ時で周囲に人はおらず(僕もいませんでした)、切迫感を感じた嫁さんは万が一のことを考えて警察に通報したそうです。
ところがその後、イタズラだったと判明。
イタズラの主が川で溺れていて、丁度僕が右手に藁を持っていたとしても、まず左手でビンタしてやりたい。
嫁さんも、そして警察官も本当にお疲れ様でした。

ところでネット上には様々なことを診断してくれるサイトがあり、
亡くなる理由を教えてくれるサイト、と云うものもあります。
サイトはコチラ
僕が本名で診断してもらった結果は

290歳か、その時点で結構な事故ですが、まぁ、気をつけます。


2012.8.21 胃腸が弱い人達

カキ氷をせがむ幼女。
「お腹が痛いと言ってたでしょ」とたしなめる母親。
「頭が痛いときは冷やすのに、お腹が痛いときは冷やしたら駄目なの?」と幼女。

そのとき僕は隣席で、熱いプーアール茶をがぶ飲みして下痢と戦っていました。


2012.8.18 虫退治

お盆にあわせて嫁さんの実家に帰省した。
実家には生後3ヶ月くらいの猫がいる。
たいそう懐かれて腕や足が引っかき傷で血まみれである。

布団に入って電気を消すと、こっそりやってきて横で寝ている。
そうかと思うと、突然足に爪を立てられ起こされる。
夜中に何なのだ、乱心か?
むっくり起きると去っていく猫。
まったく困った子である。
ところが、しばらくすると猫に叩かれた所が非常に痒くなってきた。
どうやら蚊が止まっていたようである。
猫が去ると布団が寂しい。


2012.7.6 七月の雨

雨中、女子高生が傘を差さずに歩いていた。
友達と2人。
持っている傘を敢えて使わないのだから、大雨に打たれるのがきっと楽しいのだろう。
こういう無邪気な遊びをしなくなって久しい。
アレコレ計算して後始末が面倒なことを避けるようになったのはいつからか。
そんな生き方ばかりでつまらなくないのか?
今、傘を閉じたら何か変わるかもしれない。
などと考えてみたけれど、
リュックが浸水してスケッチブックも駄目になるだろうし、
風邪も引くかもしれないし、
メガネが濡れると前が見えなくて危ないので、やっぱり傘は差したままで帰った。


2012.6.17 あんかけうどん

うどん屋で「あんかけうどん」なるものを頼んだら、つゆにとろみがついている素うどんだった。

天満のローマ字つづりは‘TENMA’ではなく‘TEMMA’だった。

ラジオで「良い物を安く、と云うのは変。良い物は高くて当たり前。」と言っていた。
そうだそうだ、いい絵を安く仕上げろなんて横暴なんだ!
と同調しながら、画材はネットで安く仕入れているこの矛盾。ダブルスタンダードに反省。

ほんとにどうでも良い話ですみません。


2012.6.08 公共マナー

喫茶店に響く電子音。
けっこうな音量である。
持ち主は気付いてないのかしら。
マナーモードにすればいいのに、主は耳が悪いのか。
ふと見ると、向いの椅子の上で携帯が点滅している。
バイブレーション機能が作動していない。
マナーモードの着信は震えて教えてくれる約束だったろう。
目を閉じて電話を切った。
鳴り止む電子音。
とりあえず「あれ?マナーモードが!」と言ってみる。
白々しい大賞2012があれば入選は間違いないと思われる。


2012.5.27 仕事帰りの喫茶店

課長に「大変だとは思うけどやってみないか」と振られた仕事を完遂させたら
「いつも頼りないから心配していたけど、見直した!」と言われたので
「能ある鷹は爪が凄いと言うじゃないですか」と言い返してやったのよ。
とOLさんが話していた。
勤め人ではない僕は部下を持つ気持ちは分りませんが、とりあえず課長に乾杯。


2012.5.24 チャーリーのこと

駅前のモスバーガーに行きました。
店の横の駐輪場は満杯。
ゆえに、店前の道路脇に駐輪。
ここは撤去対象区画。
食事中、「放置自転車の撤去が始りました」と店員さんが教えてくれたので急いで店を出るもひとあし遅し。
眼の前でトラックに積み上げられる僕の自転車。
執行者達に経緯を説明するも一蹴。
「ただちに移動できない、それすなわち放置」
頑なな拒絶。
そして連れ去られる僕の自転車。ゆれるトラック。ドナドナ。
放置自転車の返還費用 2.300円
やるせない気持ち プライスレス


2012.5.23 隠し子

清水早苗です。
あなたとの間にできた子供の件についてご相談させてください。

と云うメールが来た。
身に覚えが無い。
つまり、知らぬ間にさらわれて、精子抜き取られて、記憶を消されてポイと捨てられたのかも知れぬ、と云うのである。
このSF的展開からするとUFOが絡んでいるのかもしれない。
さらわれて、記憶を消されただなんて矢追 純一さんが歓喜しそうな話である。
両親の誕生日すら覚えていない僕の記憶など信用ならないし、可能性は無いとは言えないのではないか。

いや、無いな。
暇を持て余して妄想文章書いているだけだな。


2012.5.21 道端

金冠日食を直視してムスカ君の二の舞になったタケウマです。

道路脇に咲いていた花が叩き折られていた。
植えられた花ではなくて、雑草です。
でも、花は枯れず、再び上向いて咲いていた。
頻繁に故障する僕の自転車にも見習ってもらいたい。
そして大阪のとある野球チームにも。


2012.5.12 喫茶慕情

喫茶店で隣席の女性客が不倫したいとのたまっていた。
奥の席では女子大生らしきグループが「あぶりカルビ」を連呼して笑っていた。

唐突ですが、コーヒー飲みながら早口言葉を考えてみました。

アヴリルとあびるがあぶりカルビあぶる

アブリルはアメリカ人歌手のアヴリル・ラヴィーンさん
あびるはタレントのあびる 優さんのことです。

言えましたか?
そうですか。


2012.5.03 未知なる喫茶店

喫茶店にフラリと入るのが趣味です。
おかげさまでコーヒー腹です。

以前に見かけて気になっていた喫茶店に入った。
七条千本を西に行ったところにある「喫茶ナス」と云うお店。
何ゆえナスなのか。
ナスビ好きなのか栃木の那須出身なのか、それとも看護婦さんが好きなのか。(くだらないですね、すみません)
気になりましたので店主に聞いたところ、那須与一の子孫であるとのこと。
と云う話を興奮気味に嫁にしたところ、那須与一を知らず話が終わりました。

六角通りから小川通りを上ったところに「喫茶室なかき」と云うお店があります。
ここは入ろうと決心して入り口前に立ったものの、尻込みして入れなかった数少ないお店の1つ。
店内で「釣具の店たかはし」と云う釣り道具屋が商いをしているという謎の営業形態。
分りやすく云いますと喫茶店と釣り道具屋さんのルームシェア。
釣り道具に囲まれてコーヒーが飲めるのであります。

折角ですのでGoogleのストリートビューから拝借した画像でお店の外観だけでも拝んでください。


それにしましても喫茶店は奥が深い。
未知の喫茶店が僕を呼んでおります。
ではでは。


2012.4.29 ささないで

ブログにコメントが出来ないということにリニューアル後、気付く。
後の祭り。
コメントが無ければブログの存在意義などあろうものか、いや無い。

タクシー会社が新人運転手のトレーニングをしていた。
教官らしき人が、ドアの開け方、挨拶の仕方を教えている。

タクシーの運転手は大変だ。
真夜中のタクシー強盗、運転手刺されて死亡、と云うニュースを聞くと絵描きで良かったと思う。
客に刺される、なんてまったく冗談じゃない。
「絵を描いてくれないですか?」
「いいですよ、ササっとね。はいどうぞ。」
「金を出せ!」グサッ!!
なんて展開は、よほど酷い絵を描いても恐らくないだろう。多分。
描いた絵が1億円くらいになる人ならあるかもしれないが、それも僕には当てはまらないし…。

阪神が連敗して、何だかやる気が出ないね仕方ない。
そういえば、海外では敗れた試合の戦犯にされ、ファンに刺されたスポーツ選手がいましたね。
スポーツ選手も大変だ。


2012.4.26 思春期前

ちんちんぶらぶらソーセージと歌いながら歩いていた少年。
まっすぐ前を向いていた。
猥褻な歌詞なのに堂々としているじゃないか。
いつかそれができなくなった時、それを成長と云うのですよ、少年。

少年を見ていたら、昔のゲーム音楽を無性に聞きたくなった。
ファイナルファンタジーⅢ、リコーダーで再現しようとして、挫折したことが懐かしい。
もう20年以上も前のことなのか。
  


2012.4.21 思い残し

週間新潮に安西水丸さんが登場して
「東京にイラストのミュージアムを造りたい、完成すれば思い残すことは無い」
と言っていた。
ミュージアムを建てて、これは凄いぜ、と云う作品、絵師を後世に伝えていく。
なりゆきサーカス一同賛成です。
できれば関西圏にもそんな施設が欲しい。

実家に帰ったら玄関に馬鹿でかいタケノコが鎮座していた。
父が友人の竹林で採ってきたそうだ。
時価にすると1万5千円らしい。(父の談)
「こんなに大きかったら早くアク抜きしないと…」
と言うと
「せやろ、だからオカンに早くしろと言うてるんや」
と言うし、
「でも見れたし、置いといてくれてよかったわ。」
と言うと、
「せやろ、オカンが見せてやりたい言うてたんや」
と言う。
どっちだ。ややこしい性格である。


2012.4.16 陰謀のセオリー

ども。タケウマです。

運動不足解消の為に僕も走ろう。
などと云う考えの短絡的なことよ。
ちょっと走ってくる、
と嫁に宣言し、家を出て、
充分疲れた、身体も痛いと帰宅して時計を見ると15分しか経っていない。
走っている間にだれか時間を止めませんでしたか?
それとも何かの陰謀ですかコレ?


2012.4.15 餅は餅屋

イラストレーターになりたい、と云う人がイラストレーターを知らないことが多い。
イラストレーターなど知らなくてもイラストレーターにはなれますが、
イラストとは何かを知るには一線で活躍しているイラストレーターの作品を見るのが良いと思うのであります。

こんなブログを見ているよりもネットで調べるなり、イラストレーションファイルを開くなりして好きな作家を見つけてくださいまし。
それにしましてもイラストと云う単語の出現率が異様に高い文章だな。


2012.3.2 笑ってお別れ

ブログに書くべきか散々迷いましたが、僕の我侭で書くことにする。

大切な友人が亡くなった。
癌と2年間の闘病生活。
充分に戦った。
だから、もうゆっくり休んでくれと思う。
だけど、やっぱり寂しい。
もう少し生きていて欲しかった。

やってやりたいことがあった。

8年前に結婚を決めたとき、彼に一番最初に報告をした。
喜んでくれるだろうと思っていた。

でも、僕が大学を卒業したばかりで、嫁さんが16歳年上という事もあり反対された。

「お前は相手の幸せばっかり考えてる。でもお前自身の幸せも考えるべきじゃないのか?」

と言って叱られた。

その後、1週間熟考し、やっぱり結婚すると再報告したら今度はとても喜んでくれた。

反対してくれたのは彼だけだった。

だから僕は、彼が結婚を決めた時には同じ事を言ってやろうと思っていた。
だけど、もうできなくなった。

そういえば、昨年の夏に嫁と3人でご飯を食べたとき、
「良い嫁さん見つけたな」
と言っていた。
いろんなことが懐かしい。
また会いたい。


古いブログを分割しています。ここは1番最初。
2番目 / 3番目(最新)


“タケウマのブログ 2012.03~2013.03” への3件のフィードバック

  1. タケウマ タケウマ より:

    記事に個別にコメントすることはできません。
    不便で恐縮ですが、それでもコメントいただけると嬉しいです。
    facebook上でコメント下さっても構いません。
    よろしくお願いいたします。

  2. 後藤葉子 より:

    森デの後藤です。タケウマさんのサイト、久しぶりにみていたらブログにはまっちゃって、最後まで読んじゃいました。も〜〜、そんなの読んでるひまないのにな〜〜〜。でも、おもしろかったです!

  3. タケウマ タケウマ より:

    わぉ!後藤さん!!
    コメントありがとうございます。とても嬉しゅうございます。
    月2回更新くらいのペースで書いとりますので又遊びに来てくださいませ^^

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