なりゆき寺子屋　第一回〝マルプデザインの清水さんがやってくる〟

2013-08-30 投稿者: なりゆきサーカスカテゴリー: なりゆき寺子屋

「オレを活用しませんか」

東京・池袋のマルプデザイン代表・清水氏からタケウマへの一本のメール。
このすごいひと言がきっかけでワークショップ開催が決まった。

『なりゆき寺子屋』第一回

『第一線で活躍するブックデザイナーから見た
イラストレーターに求める資質や能力、
デザインするときの発想法、仕事のエピソード等、
インタビュー形式でお伺いしていきます』

30名設定の枠は3日でうまり、50名に増席。それもまたすぐに満席となった。
予想以上の好反応。
年間400冊以上の書籍デザインを手がけるマルプデザインの代表、清水氏。
関西においてその声を直接聞ける機会はそうあることではない。
参加者の熱意に自らの気が引き締まるなりゆきサーカス。
準備した50の椅子は、開始予定時刻15：00より前にほとんどがうまった。

教室後方にマルプさんデザインの書籍がずらりと並ぶ

さあ、いざワークショップ。
…と思いきや、始まったのは“フルーツバスケット”。椅子取りゲームだ。
「朝ご飯食べて来たひとー！」ガタガタガタ
「納豆が嫌いなひとー！」ガタガタガタガタガタ、きゃはははー
「夢日記をつけているひとー！」ガタガタガタガタガタガタ、きゃー
蝉の声をかき消す大人がはしゃぐ声。
意外な展開に、今日、なんの回でしたっけ？と一瞬つっこみたくなる光景だが、
これも参加者の肩の力をぬき、会場の一体感を持たせるための技なのだ。

15分ほどで終了し、会場がすっかりほぐれたところで質疑応答に移る。
そこから第一部、講義が2時間、続いて全員参加で絵しりとり。休憩。
机と椅子を移動して第二部、課題に対する作品講評。いつしかすっかり夜である。

右下、同じカタチから発想した絵で絵しりとり。スルメ…

「少しブレイクしかけて息切れした人もたくさん見て来た。
自分の想像を越えて来てくれる人にはまた頼みたい。
真摯な姿勢で、失敗を怖れず、打点を上げること。アヴェレージ。
どんな仕事でも自分の描く絵に嘘をつかず、1ミリでも進む努力をすれば、
努力して来たことに対して見合う機会が必ず来る。
その時に、チャンスの神様の前髪をしっかりつかめる準備をしておくこと。」等々…

たくさんのヒントやアドバイス、金の言葉をいただいた。
イラストレーターにとってこういう機会は本当に有り難い。
皆いつだって、自分の絵に何か言ってほしいものなのだ。
小さなひと言やなにげない言葉が、誰かのイラストレーター人生を変えることだってある。
と言うとおおげさだろうか。

写真からは伝わらないが講評においてだんだんタケウマの発言が増えているのは事実。

場所を移して第三部、交流会。
あっという間だ。とはいえ、しゃべり倒しですよ、清水さん…

講師料も取らず、お土産を持参し、3時間喋り倒した後に4時間、
ほとんど飲まず食わずで丁寧に作品講評を続ける姿には頭が下がります。
本当に、書籍を作ることを愛し、次世代を育て、何かにつなげたいと考えてくださっている。
そのことがひしひしと伝わる時間でした。

ワークショップを開催するという、なりゆきサーカスにとっても
初めての、得難い体験をさせていただきました。
『イラストレーター、立ち止るべからず』
そんな思いを胸に家路につきました。

暑かった。
そして熱い一日だった。

清水さん、佐野さん、そして参加者の皆さん
本当にありがとうございました。

この笑顔！

ブログ更新しましょうね〜（おまえもな）

最後に今回のなりゆき寺子屋をブログに書いて下さった参加者様をご紹介させていただきます。
皆様、ありがとうございます。
そして、告知、広報を手伝ってくださった皆さまにも多大なる感謝！
また来年の寺子屋でお会いしましょう。お疲れさまでした！
・amycco.さん
・中村香月さん
・てつあれいみほさん
・しまおーさん
・タナカ＊アイコさん
・安福望さん
・山口朝子さん
・山崎真理子さん
・藤原涼子さん