なりゆきサーカスのコンテンツ。自分は何しようかな。
展覧会に良く行くからレビューとか書こうかな。
でも、そんな批評する眼もないしな。
といろいろ考えてあげく、コラムなんてたいそうな事は出来ませんが、何かテーマをたてて
イラストレーションにまつわる話など書いてみようと思った次第。
サタケくんとかぶらないよう注意しないと。
といっても僕の方はぼやきで終わるかも。
ベテラン、中堅イラストレーターの皆さんからは「わかってないな、こいつ」
と思われるかもしれないけど、そんなの気にしないでとりあえず始めてみます。
お暇なときにでも、どうぞ。
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登竜門的コンペ ~street art audition~
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イラストレーターになろうと志したことのある人なら、ほとんどの人が何かしらの
イラストレーションのコンペに出した事があるんじゃないだろうか。
僕もいろいろ出していた一人。
数えたら結構出していると思う。
その中ではじめて受かったコンペというものが大阪のエージェント、digmeoutによるコンペ、
「street art audition」
毎年開催されていて、毎年10名程度が入選し、入選後はdigmeoutの所属作家になれる。
その第9回目に受かったのが、今からもう8年ほど前。
street artという言葉自体時代を物語っているけど、digmeoutのおしゃれっぷりや話題性は
大阪では当時から群を抜いてたし、みんなのあこがれだった。
そのdigmeout所属のカンバラクニエさんやマムチョさん、 小澄源太さんなどはやスターのように
関西のあちらこちらで活躍されてて、digmeoutはかつてのレアルマドリードみたいなスター集団
だった。
たぶん、その認識は僕だけじゃなかったと思う。
(少なくとも、関西在住のイラストレーター志望の人には)
オーディションに受かった時の電話は今でも覚えているし、なにより、digmeoutの親会社FM802の
中でオーディション通過者の発表で自分の名前が電波に乗って聞こえた時は嬉しくてしょうがなかった。
その時のオーディション通過者のメンバーには、enaちゃん、堀本勇樹くん、中島良二くん、猫将軍さん
などなどがいた。
で入選したら、当時心斎橋の一等地にあったsony towerで入選者の展示&受賞パーティーがあった。
この時の展示の様子はこちら。
そう、この当時は今のように絵じゃなくて、フェルトをメインにした雑貨だったりした。
その雑貨を中心に子供部屋のインスタレーションを制作。
この展示をさせてもらったおかげで、雑貨でもうやる事はないと思い、再び平面の絵を制作していく事
に。
話しを戻して、あこがれのスター軍団、digmeoutのオーディションに通った僕は、これで自分も
イラストレーターのスターに仲間入りだと思い、それまでしていた飲食店のアルバイトにさよう
ならする。
そしてsony towerでの展示が終わって1ヶ月。
ん。何か違う。
思い描いてたみたいに、街中にでっかくドーンというような
イラストの仕事も来ないし、雑誌の取材とかもない。
同期の堀本君は京阪電車のでっかい看板の仕事を受けてたけど、僕にはそんな仕事が来る気配すらない。
あきらかな勘違い。
digmeoutがスター集団にみえたのは、digmeoutそのものががスターなんではなくて、
digmeout所属の意識の高いイラストレーターがスターのごとく個人個人活動していたんだ。
一から十まで子供みたいに全面的にマネージメントしてくれる訳ではないんだ。
それがわかった瞬間、digmeoutに見てた夢物語は消え去り、自分の力で切り開いていかなければと
スタートをきったのでした。
(その後digmeoutとは、おんぶにだっこではなく、良い関係でいろいろお世話になっています)
イラストレーターになるために気持ち新たに再出発。
その目先は、数多くのイラストレーターが活躍する東京。
そして東京に名前を売るには、と思いついた次なるコンペは
第一回で日比野克彦を生み、その後も数々のスターを生み出した登竜門の代表格
「ザ・チョイス」だったのです。
(なんか、思い出話になってしまった気が。次回はコンペに対して思う事を書いていくような、
いかないような)
つづく
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