何人もの職人さんによる複雑な工程を経て商品となるにじゆらの手ぬぐいだが
その一連はくるくると流れるように進み、思いのほか速い。
一日に何千枚もの手ぬぐいを生産している工場だから当然だ。
誰もが止まることなく全体の動きをつくり、その流れは見ていて気持ちがいい。
まるでまとまりなく進んだなりゆきサーカス。
しかし、それぞれが染めに立ち会い、自分の絵が染め上げられ
手ぬぐいとして送り出される過程に全員が感動を覚えたことだけは同じだ。
語りたいことは社長に負けないくらいあるが、
今日は「型」と「糊置き」の写真を無声映画のようにお届けしよう。
今日も“板場”では糊が置かれ
“壷人”は色を注ぎ
“川”では糊を洗い流し
長い長い伊達干しは風にたなびき
中崎町本店長・K島さんはくるくると納豆をかきまぜているだろう。(?)
空は青いだろうか。
雪は降っていないだろうか。
(つづく)
《注染についての詳しい紹介はこちら》
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なりゆきサーカス
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