なりゆきサーカス×にじゆら 01
- 2012年12月10日
- なりゆきサーカス×にじゆら, なりゆき企画
- なりゆきサーカス
8月某日。
単純にてぬぐいを作るだけでなく、その背景まで楽しめる作品にしたい。
ただその思いだけを持って“にじゆら”に向かう。
社長自らのお迎えと工場案内に始まり、なぜかいきなりテレビクルー登場。
“にじゆら”のビジネス戦略が注目を浴び、ワールドビジネスサテライトという
テレ東系の番組の取材を受けるという予想外の展開。
濃密な時間を過ごす。
“にじゆら”の手ぬぐいの特徴は、その名から解るようににじみやぼかしの風合い。
ところがそれらは昔は即返品、良くないとされるものだった。
注染という技法による特徴的なものでありながら、認められなかったそうだ。
しかし、時は平成。そこを逆に魅力ととらえ自信を持って前面に押し出し、
発信し続けたことが少しずつ実を結び、今の“にじゆら”がある。
そんな説明を受けながら見学は進む。
「少しずつ」と言った社長の言葉に見えない努力と時間が推し量れる。
染めを待ち積み上げられた真っ白な晒生地、
糊置き、土手、壷人、ドヒン、水洗い。
染めが終わり、製品になるのを待つ手ぬぐいが高い天井から長く長く下がっている部屋。
伊達干し。
初めて見る“染め”の現場、職人技に背筋が伸びる。
場所移動も含めみっちり5時間。
外も工場も暑く、まだ夏だった。
『大阪・京都・神戸の三都市』のテーマでお願いしたい。
それが“にじゆら”のオーダーだった。
関西を盛り上げることをテーマに活動している“なりゆきサーカス”として応えねば。
打合せが進み、展覧会の期間、なども決定。
逆算して様々な締切が設定される。
その日から互いのデザインを全く見せ合うことなく制作を進める日々が始まる。
隣りのメンバーを見ると目が燃えている。
チームワーク?出たとこ勝負?馴れ合いはごめんだぜ!(嘘)
(つづく)
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